Gacharic Spin

【GS archives】歴史の詰まった東京編

6月19日に東京都内も遂に自粛要請が全面解除となり,ようやくライブハウスなどの施設も営業が大手を振ってできる状態にはなりましたね.

とはいえ方々で言及されている通り,ガイドラインに沿って営業をしようとすると,通常キャパの1割程しか集客できないのが事実としてあり,現実問題は採算という観点で見ると,営業できないに等しいのが現実です.

本来であれば6月20日は東京は渋谷にあるライブハウスVeatsでガールズバンドGacharic Spin(ガチャピン)のワンマンが開催される予定でしたが,そちらも中止となっています.

そんな中でも,まずは状況を打破する第一歩として,バンドjealkbが解除後即日,都内のライブハウスでライブを敢行したことが話題になっていましたね.

jealkbがワンマンライブ再開「オレたちみたいな小っちゃいバンドが小規模ながらも成功体験を生み出していくことでエンタメ業界が動き出せるんじゃないか」


批判もあるだろうからこそ,自分達がまず先陣を切って批判も覚悟でやってみることで開ける道もあるはず,という意気込みを感じたこのライブ.

他にもリアルでのフェスができないならと,オンラインでの大規模フェスに切り替えての開催となったやついフェスなど,今の状況下でもできることを模索しながら,少しずつエンタメが息を吹き返し始めてきたのかなと感じます.

ガチャピン,数日前に発表となりましたが,やついフェスに出演.ライブ配信という形でしたが,久々にライブを見れました.

配信を見ながらやっぱりライブ行きたいなーという思いも沸いてきますが,今ぐっと堪えた先にツアーの再開があると信じて,今は今なりの楽しみ方,応援の仕方をやるしかないですね.

ということで,前置きが少し長くなりましたが,恒例のガチャピンのツアー日程に沿って過去を振り返るブログ,東京編です.

過去の東京でのライブ・イベント

ライブ・イベント回数

東京でのライブ・イベント回数です.数が多すぎるのでもしかしたら多少抜け漏れあるかもしれませんが…

流石に本拠地だけあってライブもイベントも回数が多く,上に纏めたもので実に282回

他の地域に比べるとダントツで多いですが,それもライブに限って言えば総ライブ数の1/4程度.その他は各地を回っているわけで,数は多いですが東京偏重というわけでもないのがガチャピンの凄まじいところ.

イベントに関しても流石に各種リリースイベントを始め,各メンバーのバースデーイベントなども開催されいるので数が多いです.

ただ…何故かリーダーであるチョッパーのみ出身地の名古屋でイベントが開催されるのが個人的には謎といえば謎です.そこだけ都内じゃないんかいっっていう.

ライブの思い出

私が参加しているだけでも優に100は超えているので,書き出すとキリないので,各年ごとに簡単に振り返ってみようと思います.

2009-2011 [1期-2期]

ガチャピンの記念すべき東京初ライブは2009年10月30日.場所は2017年に閉店してしまった原宿アストロホール

これの何が凄いって結成3回目のライブ,都内での初ライブにしてワンマン.しかも場所がキャパ400人程のハコ.

各メンバーが別バンドでの活動歴があるとはいえ,インディーズバンドとしてなかなかに無茶ともいえる船出です.

当日フロアが埋まった結果から,このバンドへの期待値が高かったことが伺えますが,自分含めてあの場にいた人の大多数は,以前のバンドからの流れできていたのだとは思います.

結成したてで曲も何も未知の状態だったのだから当然ですが.そこからバンドとしてのカラーを確立しながら,ファンを作っていくという過程に入っていくわけです.

特に初年度に関してはCDリリースが3枚,それに伴う全国数十か所でのツアーも3回,更にメンバーの教則DVDリリースなど,詰め込み過ぎという表現では足りないくらいの日程で駆け抜けています.

その甲斐もあってか結成1周年のmorph-tokyoでの2DAYSワンマンもソールドアウトしています.

1周年を迎える頃にはガチャピンとはこういうバンドだ!というのが確立されたと思っていて,その根幹部分は様々な変化を経た今も揺るいでいないと思っています.

この1年での活動の中で振り返って見るとやはりTOMO-ZOの加入が大きかったなと.

結成して間もない段階でギタリストが脱退してTOMO-ZO加入となるわけですが,あのタイミングで,しかもTOMO-ZOだったからこそ今につながるバンドのスタイルになったのかなと思っていて,それがなければ果たして今もガチャピンが活動していたのかな,と思えるくらい.

翌年2011年には3か月連続で昼夜2公演のワンマンライブという,またまた無茶な企画を敢行.

結果として,3月に予定していたライブは東日本大震災の影響で延期となり,7月に振り替えられましたが.

個人的にも地震によってしばらく停電,断水を経験し,仕事も落ち着くまで自宅待機という状態になり,通常の生活に戻るまで時間を要しました.そんな中で活動再開したガチャピンのライブを見に行った時の感動は一入でしたね.

ちょうどその頃全盛であったmixiなどのSNSでファン同士も繋がりが広がっていき,昼夜ワンマンの間に所謂オフ会的な事をやったりして,その頃の出会いが今なお続いているのだから面白いですよね.

そうやって,少しずつファンも増えていき,2011年になるとファン感謝祭なるイベントも開催されたりしました.

2011年の年末にはクリスマス会も開催.翌年に向けてより一層楽しくなりそうな予感を感じていました.この時までは…

2012 [2.5期]

年明けすぐに飛び込んできたのがボーカル不在の報.予定していたライブも中止となり,いったいこの先どうなるのかと不安になったことをよく覚えています.

その後,サポートボーカルを迎えてのツアー敢行,ボーカル脱退,ツアー中のオレオレオナ様の加入と怒涛の展開が続くわけですが,この時の自分にとっての最大の思い出は2012年4月2日のツアーファイナル.

矢沢洋子ねえさんとのカップリングツアーでもあった,ガチャピ~ンチツアーのファイナルということで,ツアー中に深まりに深まった双方のファンのシナジーでバチバチに盛り上がったのですが,それよりも何よりもこの日のサポートボーカルを務めたのが当時BLiSTARとして活動していたMAYU

以前THE PINK☆PANDAとしてチョッパーと共に活動していたその人です.

メジャー進出を前にチョッパーがバンドから離脱,という経緯があって同じステージに並び立つ姿はもう見れないと思っていただけに,別々の道を歩んでいた2人の道が,バンドのピンチに再び交わったことで,筆舌に尽くしがたい感情をその日抱えていました.

しかも場所がTHE PINK☆PANDAが終焉を迎えたのと同じ渋谷O-WEST

うっすら期待していましたが,アンコールでTHE PINK☆PANDAの曲Be Smileのイントロが流れた時には感情爆発,涙腺大崩壊な自分がいましたね.

その後,東名阪でのワンマンライブを経て,体制立て直しのためにライブハウスでの活動休止に入るわけですが,その間にDOLL$BOXXでの活動も始まり,ガチャピンはどうなるのか…と言い知れぬ不安がよぎったりもしました.

その点について2012年11月に開催されたファン感謝際の場でチョッパーの口からガチャピンでの活動も継続することが明言された時にほっとしたのを覚えています.

2013-2015 [3期]

ガチャピンでの活動が再開し始めた2013年2月に開催されたファン感謝祭で発表されたのが当時中学生のパフォーマー2人を迎えての新体制

これまでの通常のバンドスタイルから大きく舵を切るこの変化に賛否両論巻き起こりました.

さらに新体制となって挑むのがバンド史上最大規模の渋谷O-EASTでのワンマンライブ.

そのワンマンに向けたツアーは本当にライブ毎に試行錯誤の連続ながら,ライブ毎の成長も如実に見て取れ,新たなものが生まれ進化する過程が体感できたツアーだったと思っています.

ツアーファイナルであったワンマンにおいては個人的な思い出がひとつ.

ツアー開始当初に発表された企画としてチョッパー,TOMO-ZOの楽器デザインコンテストなるものがありました.文字通り2人のベース,ギターのデザインを募集して,選ばれたものを実際に製作,ツアーファイナルの舞台でお披露目されるという内容.

もちろん私もダメ元で応募したのですが,まさかのグランプリ,自分のデザインを基にしたベースがデザインされ,この日お披露目されたです.

自分が応援するアーティストが自分が考えたデザインの楽器を弾いてる,なんとも信じられない光景と共に記憶に残るライブとなりました.

この時のワンマンもほぼソールドといえる客の入りでしたが,ライブのMCでチョッパーがソールドにわずか50人弱届かなかった悔しさを吐露していました.

とはいえ着実にバンドとして前に進んでいっていたのは事実で,翌年には初のSUMMER SONIC出演に始まり,イナズマロックフェスCOUNTDOWN JAPANなど大型フェスにも出演,10月にはメジャーデビューと躍進を遂げます.

メジャーデビューと同時にリリースしたのがインディーズベスト盤という変化球を投げてくるあたりはフィールドを変えてもガチャピンという感じでしたが,何よりこの時はリリースイベントの多さが印象に残っています(笑)

都内だけでも10回近く.他の地域も入れると20回はやっていたのではないかと思います.そのイベントの多さに,これがメジャーか…と思ったとか思ってないとか…

このまま上に進んでいくかと思っていた2015年に訪れたのはパフォーマー2号ありささんの卒業.高校卒業を前に自身の将来を見据えて異なる道に進むという決断に伴い,突然の別れを迎えたこの時の喪失感はなかなかに大きかったです.

それだけパフォーマー2人の入ったスタイルに手ごたえと魅力を感じていたという証拠でもあるのですが.

ラストとなった赤坂BLITZでのライブで,これからはメンバーではなくイチファンになる,という趣旨で女性なのに『ガチャマンになります!』と言い放ったのがありささんらしさが溢れていて,寂しいながらも笑顔の絶えない別れであったと思います.
(男性ファンがガチャマン,女性ファンがガチャピン子という呼称)

2015-2017 [4期]

ありささんの卒業発表とほぼ同時に発表されたのが新パフォーマーねんねさんの加入

実は卒業が決まった後に水面下で加入に向けた準備が進んでいて,正式加入の前に何故か物販に自己紹介の紙持っていたりしたんですよね.

キーボードで演奏できるねんねさんの加入により,より一層フォーメーションの多様性が加速,初の後輩加入により先輩としての自覚と共にパフォーマーまいさんも更に成長を遂げ,ガチャピンとしても次のステージに上がった感じのするこの時期.

それを強く感じたのが渋谷WWWでの7日連続ライブ「な・な・なんと7日間!!!!!!!」

文字通り7日連続でライブをやる試みですが,その前にもライブが続いており実質9日連続となっている辺りがなんともガチャピンらしいです.

このライブ中にメジャー2ndアルバムとなる確実変動 –KAKUHEN-がリリースされ,ライブ中にも1曲ずつ新曲を披露していくわけですが,何よりもアルバムの表題曲であるKAKUHENはMVも含めて今までと違う表情が感じられる出来.

この先どんな風に進化していくのか,期待が膨らむ中で発表されたのが2017年,日比谷野音でのワンマンライブ開催

そのワンマンに向けたワンマンツアー野音への道が行われる中で訪れたのが突発性難聴によるねんねさんの離脱.

結局道半ばで離脱したねんねさん抜きで迎えた野音でのワンマンはどこかで一抹の寂しさを感じるものがありました.

もちろん入場時に各メンバーが過去活動していたバンドの曲を流していたり,ファンによるノボリがあったり,所縁あるゲストが登場したり,とライバー大宴祭の名前の通り,賑やかで楽しいお祭りとなったのは間違いないですが.

2017-2018 [4.5期]

結局,野音でのライブから程なくしてねんねさんの卒業が発表され,メンバーが増えることもなく,5人態勢でリスタート.

その直後のシングルジェネレーションギャップのリリースと合わせて開催されたのが青山裕企さんとコラボした写真展夏休想出

時折メンバーも在廊して,展示されている写真を購入することもできるイベントで,我が家にも当時購入した写真があったりします.

メンバーにオススメされたから買ったというわけではありません.決して…


この頃は体制の立て直しという面もあったとは思いますが,これまでに比べるとライブ活動は幾分控えめで,その分野音のライブ映像を映画館で上映するライバー大宴祭 THE MOVIEなどのイベントが結構多かった印象です.

2018年に入ると5人態勢でのアルバムG-litterリリースとそれに伴うツアーが行われ,ツアーファイナルがTOKYO DOME CITY HALLでした.

サイドプロジェクトDOLL$BOXXのワンマンとのダブルヘッダーで,ガチャピンのツアーファイナルであり,DOLL$BOXXのツアー初日という,なんともチャレンジングな日でした.

その後はDOLL$BOXX以外にもSHOW-YA寺田恵子さんとのジョイントバンド,寺田リックスピンとしての活動も並行して行いつつ,ガチャピンとしてのライブも行う時期が続きます.


そういう時期があったからかは分かりませんが,唯一のパフォーマーであったまいさんも卒業を決意,都内でのラストライブはカバーアルバムGo Luck!を引っ提げたツアーのファイナルである赤坂ACTシアターでのライブでした.

2018年を持って2013年から始まったパフォーマーを入れたスタイル,所謂2013 Styleが完結したのでした.

2019 [4.9期-5期]

年が明けて迎えた2月にファン感謝祭で発表されたのがマイクパフォーマー,アンジェリーナ1/3(アンジー)さんの加入.

元々はセンターボーカルも入れる予定だったものの,直前で辞退したとの話もあり,想定していた形ではなくなりつつも,新たなスタートを切ったガチャピン.

正直なところ,ファン感謝祭に関しては,前年ハンバーガー師匠だった人が金髪ベリーショートのパンキッシュ姉さんに変貌したことと,チョッパーがバレンタイン・キッスを歌って踊ったことが記憶の大半を占めていますが…

アンジーさんを迎えて久々に開催された自主企画”五番勝負”でライブを再開したガチャピン.

余談ですが2013年にスタートした対バン企画“五番勝負”は2015年を最後に止まっていて.完結しないまま消滅するのでは…と揶揄されたりしていましたが,2019年に突如再開,8月に大先輩PENICILLINとの2マンで完結するという急展開をみせました.

話は戻ってアンジーさんを入れて活動が始まった矢先,10周年記念のBEST盤リリースイベントとして渋谷タワーレコードで行われていた過去衣装の展示会場で行われたトークイベントでまさかの展開が待ち受けていました.

イベント前に開催されたボウリング大会を終えて向かった会場で待ち受けていたのが新メンバーyuriさん加入の発表.

しかもyuriさんはドラマー

ドラマーが加入し,元々ドラム叩いてた人がギターに転向する驚き桃の木山椒の木な展開.

そういえばガチャピンはこんなことするバンドだった…と再認識.

10周年にして再び新たな体制で心機一転活動を始めて,迎えた10周年記念のワンマン会場が中野サンプラザ.

紆余曲折あって辿り着いた10周年.なかなかここまで起伏に富んだ活動歴で10年継続したバンドはいないと思えるわけですが,周りの状況や見た目のスタイルが変わろうとも芯の部分がブレてないからこその10周年.

この先もきっと驚きの連続なんだろうな,と思っていましたが,まさか今年こんな状況になるとは予想だにしていませんでしたよね.

それでもいままで数多のピンチを乗り越えてきたガチャピンなら,コロナ禍のピンチも新たな手段で道を切り開いて突き進んでいくはず,と振り返ってみて思いました.

今後のライブ

8月までのライブは中止・延期が発表されており,今回のライブについても払い戻しの対応がとられます.各プレイガイドなどで2020年6月15日(月)10:00 ~ 2020年6月29日(月)23:59迄の期間となっています.

リアルでのライブは未だ再開の情報が出ていませんが,代わりに7月にVRを使った配信でのライブ開催がアナウンスされています.

Gacharic Spin VR生配信LIVE
「飛び出す!ガチャピン!~おうちでライブ~」

2020年7月3日(金) 18:00開場/19:00開演
ライブパートのみ見逃し配信あり

通常チケット:4,000円(税別)
ライブ写真データ付きスペシャルチケット:5,000円(税別)

チケット販売期間:6月20日(土)10:00~7月1日(水)23:59
チケット販売先:Stream Pass


VR MODEアプリを使ってスマホやVRゴーグルでライブハウス最前列を体験できる形での配信ライブ.

VR説明用のYoutube動画とVR MODEの体験用動画もアップされ,なんとなく雰囲気は掴めてきた今回の試み.


更にライブ中のMCはLINE LIVEで配信しながら視聴者と交流,ライブ前のメンバーによる前説に,ライブ後の打ち上げ配信と,今できる限りの手を尽くして全力エンタメを届けようとしてくれてるガチャピン.

7月3日が楽しみで仕方ないですね!

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