ライブグッズの定番のTシャツ.
デザインはめっちゃ好み!でも欲しい色がない!
なんてことあったりしますよね.
仕方なくラインナップにある色から妥協して選んで買う,という体験をしたことある方も結構いるのではないでしょうか.
自分もそういう場面を何度となく経験しているのですが,少し前から解決策を見出しました.
色がないなら自分で染めればいいじゃない
髪にしても美容院に行かずとも自分の手で脱色してカラーリングすることは珍しくないですよね.であればTシャツだって自力で色を変えれば問題解決!
ということで今回はこのブログ名の由来でもある染めるということについて.
先日ガールズロックバンドGacharic Spin(通称ガチャピン)のツアーグッズでTシャツを買ったので,そちらを使って実際どうやっているかを書いてみようと思います.
準備するもの
今回のTシャツは白地にプリントが入っているもの.白地であれば染めるだけなので比較的楽に自分好みにアレンジ可能です.
これが黒地や濃い色味のものであった場合,薄めの色にアレンジすることは結構難しく,場合によっては無理なこともあるので.
用意するものは以下の通り.
- 染めたいTシャツ
- 染料
- 塩
- Tシャツを漬ける容器
- ゴム手袋
染料はホームセンターに行けば色々な種類が売ってます.熱湯で染めるものやぬるめの水で染めるもの,綿用やポリエステル用など方法や用途に応じて結構種類があるので,どれを買えばよいのか悩むかもしれません.
ちなみに私がTシャツ染めるのに愛用してるのはダイロンジャパンのプレミアムダイ.
若干お値段は高めですがパッケージにも発色が良く色落ちが少ない高品質の染料と記載されている通り,自分の感覚では色が綺麗に出て,手順守ればムラもそれほどなく染まる印象です.
あとこの商品は染料と定着剤が一緒に入っているのも手軽な点.染料によっては染めた後に定着剤を使う工程が必要なものもあったりしますので.
もちろん他の染料でも問題なく染めることもできますし,何より色のラインナップが染料によっても異なるのでそういうところでも好みは分かれると思います.同じ色でも染料ごとに差異もありますし.
容器に関しては染めるTシャツが浸かるサイズであれば何でもいいとは思います.ただバケツのように径が小さくて深さがある容器よりは,桶のように径が大きくて浅い容器の方が個人的には作業しやすいと思います.
ゴム手袋は当然ですがはめて作業しないと…手が染まります.
もちろん手洗いを続ければ自然に数日で落ちますが,青や紫とかで手が染まった時には手がとても血色悪い人みたいになっていまいます(笑)
あとは薄手の手袋だと爪で突き破ってしまったり,作業している中で知らないうちに破れてしまい,気づいたら手が染まってた…なんてことにもなりかねないので厚手のゴム手袋の方がおすすめです.
特段繊細な作業はないのでピッタリ手にフィットしていなくても問題ないので大きめのものを用意しておけば付け外しも楽なので,自分は百均などでLサイズのものを買って使っています.
最後,塩ですが何で?と思うアイテムだとは思います.こちらは染料の水への溶解を抑えて衣類の繊維に染料が吸着されやすくするために一緒に使用するもののようです.
実際に染める手順
基本的には染料のパッケージに書いてある通りにやればだいたい失敗せずにできます.
- 染料をお湯で溶かす
- 塩をお湯に溶かす
- ①と②を混ぜる
- ③にTシャツを入れる
- 水洗いして陰干し
① 染料をお湯で溶かす
② 塩をお湯に溶かす
③ ①と②を混ぜる
Tシャツを浸す液を作る工程です.今回使っている染料であれば先に40℃500mlのお湯で染料を溶いて,塩250gを40℃6000ml(6ℓ)のお湯で溶かしたところに加えます.
別々に溶かすのが面倒であれば両方一緒にやってしまっても結果としては同じだとは思いますが,染料や塩が溶け切っていないところにTシャツを入れてしまうと,残っている染料や塩の粒がTシャツに付着してそこだけ色に濃淡ついてしまったりするので,何れにしても”完全に溶かす”ことが大事だと思います.
あとは私がこの染料好んでいる理由のひとつですが,40℃のお湯でできるという点が何気によいかなと思います.ものによっては高温(70℃とかそれ以上)で染めるものもあるので,そうなると火にかける必要があったり,Tシャツ漬ける作業も熱かったりとハードルが少し上がってしまいます.
その点40℃のお湯であれば蛇口ひねって出てくる普通のお湯で大丈夫なので利便性としては優れているかなと.
④ ③にTシャツを入れる
準備ができたらゴム手袋を装着して,いざTシャツを投下!
最初の10分~15分はTシャツを適宜広げたりしながらよく混ぜる必要があります.これサボるとその分は最終的に色ムラとして跳ね返ってくるので地味な作業ですが,確実にやるべき作業です.
この工程が終われば後は10分とか15分おきに少しかき混ぜる程度で放置していて問題ないです.
何度かかき混ぜて最初に漬けてから1時間程度で染める工程は完了です.
⑤ 水洗いして陰干し
染め終わったらTシャツを取り出して適度に水ですすぎます.
何度すすいでも色のついた水が出てきますが,それが透明になるまですすぐ必要はないかと思います.とはいっても染めた後の水洗いやその後に着た後の洗濯に関しては数回は他の衣類と分けるのが無難です.どうしても最初は多少色落ちすることもあるので,一緒に洗ってしまうと,白い衣類や薄い色の衣類にもうっすら色が移ります(実体験 笑).
洗い終わったら陰干しで乾燥させて出来上がり!
今回使っている染料は天然繊維やレーヨン用なのでプリント部分は基本的にはあまり色が変わりません.もちろんまったく色が乗っていない,ということではなくうっすら色が入ってしまうのは已むをえませんが気になるレベルではないかなと思います.
濃い色の染料の場合はプリントの色味によっては見え辛くなってしまうこともあるので,そこはプリント色味と染める色味の兼ね合いで考えないといけないところではありますが.
オリジナルのグッズは当然配色も含めてデザインされているのでそのまま着るのがよいとは思いますが,やっぱり好みの色や推し色を見につけたいし,グッズも身に着けたい!と思うのが人情.自分の責任の元で色を染めるアレンジをやってもいいのかなと思っています.
他にも単色ではなく複数色使って染める,所謂タイダイ染め的なことや,濃い色のTシャツを脱色して染める,など様々な手法があるのですが,それはまた別の機会に.