皆の一年を貰った
その言葉が指すものは2月2日に幕を開けたガールズバンドGacharic Spin(ガチャピン)の47都道府県ツアーのこと.
初日であるHEAVEN’S ROCKさいたま新都心を皮切りに1年かけて47都道府県49公演を行うツアー.その名も…
ROCKET SPIRITS
ツアーに先立ち全公演の日程が発表されており,東京オリンピックが開催される夏場を除いて毎月満遍なくライブが行われるスケジュール.よってガチャマン,ピン子(Gacharic Spinファンの呼称)の1年の予定が埋まった格好になったわけで,それを指しているのが冒頭の言葉.
いざライブ会場へ…
全部行ける人がどれだけいるのかはさておき,その初日埼玉に行ってきました.
ライブに先駆けて行われた先行物販で今回のツアー用Tシャツとタオルを購入.今回のグッズに関しては北海道ライブ時にガチャピンが何かとお世話になっているCaffeineさんによるデザイン.
物販でグッズ買った後は身支度を整えてから会場に戻って入場.
会場のHEAVEN’S ROCKさいたま新都心は公称のキャパは350.とは言ってもその数入ると結構ギュウギュウで,かつガチャピンのワンマンライブでは下手前方に女性・児童保護者優先エリアが設置されるのでその他一般エリアは更にキツくなる傾向も.
今回も整理番号はFC先行で取っても安定の3桁だったので後ろの方で見るべく最後方のPA宅前に陣取り.入場が進むとスタッフさんから何度か人が入りきらないので詰めるようにアナウンス.
ライブ本編
人も入り切っていい感じに(背が低いのも相まって)前方の視界も塞がったところで時間になり開演.
幕が開くと既にスタンバイしたメンバー6人の姿があり,今ツアー用と思しき荘厳なSEからガチャピンライブ恒例のGSガチャ新バージョンでライブスタート.
「Identity」から「逆境ヒーロー」,「TAMASHII」という立ち上がり.「Identity」は昨年ライブでやっていないので,聞くのはかなり久しぶりの曲.以前はパフォーマーがいてペンライトを色とりどりに切り替えながら踊っていたけど,今の体制では当然ペンライトは使わずにパフォーマンス.
「逆境ヒーロー」は昨年リリースの10周年記念BEST『ガチャっ10 BEST』に収録の曲で,今年始動のパラスポーツ普及/推進/応援プロジェクト『Para Plus Project』の先日公開された動画にも使われていたりします.
最初の挨拶でベースのチョッパーから挨拶の後に,47都道府県ツアー初日であること,これから1年かけて全国を回ることを説明.
これを受けてのギター・ボーカルはなちゃんの発言が冒頭の言葉.
ということは…皆の1年をもらったってこと?
この言葉に当然のように
そうだよ!次に皆に会うのは福岡だからね!
会場にいる人皆が公演2日目の福岡にいる前提で,話が進むあたりがこのGacharic Spinというバンドの恐ろしいところ(笑)
続いても久々な「シナリオ」から「雪泣くメロディー」,3月リリースのアルバム収録の新曲「the first star」
「シナリオ」に至っては「Identity」以上に久しぶりで一昨年春の全国ツアー以来なので大方2年ぶりの披露.
続くMCでは気合十分,熱気十二分な感じで喋るマイクパフォーマーのアンジーさん.まだ加入から1年弱なのにその立ち振る舞いであることに突っ込まれて気持ちは10年分ある,と更に意気込む場面も.
そんなアンジーさんは先日百均に買い物に行った際に,この時期ずらっと並ぶバレンタイン用品をかご一杯に買って帰る女性の姿を見てほっこりしたそう.
それを横目にご自身は
ガムテープを買って帰ったとか(笑)
このエピソードに他のメンバーが『バンドマンらしくなってきた』と頷いていたところが何とも体育会系バンド(笑)
(バンドマンと言いつつメンバー皆女性のガールズバンドです.一応)
続くブロックはギターのTOMO-ZOが歌う新曲バラード「ルラララ」と,同じくTOMO-ZOが歌う「ドレミファンタジック」,雰囲気を変えて皆で手袋を光らせる「夢喰いザメ」にこれまた新曲である「永久No mission」を披露.
「永久No mission」も収録される3月に発売される現体制初のアルバム『Gold Dash』の告知がアンジーさんから.
とてもいいアルバムができたと語ったうえで我々ガチャマン・ピン子に向けてぜひゲットしてください,と訴える.更に…
友達の分や家族の分,親戚の分もゲットしてください!!
これに対して
友達や家族はいいけど…親戚まで出すとKOGA感がある…
というツッコミを入れるキーボードのオレオ様(笑)
この指摘に対してチョッパーに似てきていることを認めるアンジーさん.リーダーであるチョッパーのことを最大級に尊敬してると言いつつ,色々と惜しいところまで似てる感があることにも言及.
そんな会話をしている最中に身支度整えるため一旦退場してたチョッパーが戻ってくる.
とてもわざとらしくリーダーの素晴らしさを語ってたと取り繕うオレオ様とアンジーさん.それに対して至って平然と聞いていたと返すチョッパー.
ゲットしてって言ってたけどまだ発売前だからね
何なら今日予約してくれたら特典会あるし,そういうこと伝えなきゃ
と至極的確なツッコミと共に終演後にアルバム予約者向けに行われる特典会の告知もさらっと入れるあたり流石は我々のリーダー.
そんな?アルバム『Gold Dash』は3月11日リリース.
そんな告知の後は「常識デストロイヤー」から「ゴーストルール」,「Lock On!」,「MUSIC BATTLER」と続けて.
DECO*27さんのカバーである「ゴーストルール」の時には各々の楽器の色々な部分が発光.活動当初からDIY的に楽器やアンプにLEDを付けて光らせているバンドですが,最近はレベルがどんどん上がっていて,今回もそこ光るんかい!ってところも光ってました(笑)
割と初期のワンマンライブから恒例となっているTOMO-ZOのお喋りコーナー.2015年から宇宙人設定となって早5年.未だしれっと続くのこの設定の恒例行事ビームも2020年になっても健在.
47都道府県ツアーでご当地のものを食べることを抱負として語るも,早速初日の埼玉から何がご当地の食べ物であるかも定かではなく,何も食べずに終わるのでは疑惑が噴出.
この疑惑に対して…
オフの日に来て食べる
と前提を自ら覆すスタイルの発言をするTOMO-ZOさん.
最終的にはライブハウス横のコンビニで買ったものを食べたことで済まそうとする(笑)
いつものこのコーナーであれば他のメンバーを毒っ気たっぷりに紹介するのだけど今回はツアーの抱負をインタビュー形式で聞く試みに.
メンバー紹介のネタが準備できてないだけ,という指摘も華麗?にスルーして進行(笑)
チョッパーは以前から好きで集めているご当地ベアを各地方で集めたいという話.
以前はその土地に1種類だったのに最近は何種類もあるので集めるのが大変だと語り,複数ご当地ベアがあることを…
Gacharic Spinかと思った!
と発言(笑)
言いたいことが分かると同時に自分でそれ言うのか!という雰囲気に会場内が包まれる中でアンジーさんが
パワーワードじゃん!
と突っ込んでたのには同意せざるを得ませんでした(笑)
はなちゃんは自信がない,と前置きしたうえで
自分がどの場所でライブをやっているか理解する
という抱負.
全てのパラメーターを音楽に割り振ったのでは,なんて称される程音楽に関しては様々な楽器を演奏でき,ガチャピンの音楽をまとめる大黒柱ながら,その他のことは結構できなかったりするはなちゃん.
ライブパフォーマンスのカッコよさと普段の色々抜けてる感じについてメンバーからも子供扱いされたりする程で,そのギャップもまたはなちゃんの可愛さであり,魅力のひとつ.
ドラムのyuriさんは考えたうえで…
その土地の空気をいっぱい吸う!
と回答.
その容姿と雰囲気から”ふわふわしてる”と称されるyuriさんっぽい答え.
もちろんただ言った先で深呼吸…ではなくその土地を歩いて雰囲気を感じ取って土地土地ならではの空気感を掴んでいく,という意味での言葉.
これを受けたオレオ様が
その土地土地の男の人を見る!
と回答してたのは流石としか(笑)
自身の婚活と称したツアーを回ってから早4年.自身の年齢も上がったこのタイミングではないか,と謎の理論を持ち出してパートナーを見つけたいと意気込む(笑)
最後のアンジーさんは
日本中にインクを垂らす!
とこれまたらしさ溢れる回答.
何言ってるのか…?と場内がザワザワする中でその意図を説明.
曰く,せっかく全国回るのだから隅々までガチャピンの名前を,その存在を浸透させたい,ということだったと説明.
それなら最初からそう言えばいいのになぜ理解がし難い比喩を使うのかと他のメンバーから突っ込まれ続けていましたが…
終盤戦はTOMO-ZOのタイトルコールでTHE BACK HORN菅波栄純さん提供の曲「超えてゆけ」から始まり,「シャキシャキして!」,「ハンティングサマー」,「Redline」と続けて最後に「ゴー!ライバー」で締めくくり.
アンコールでははなちゃんから挨拶.
47都道府県ツアーはなかなかできることじゃないけど皆とツアー回れることがありがたいと語る.皆が一緒に回るかは分からないけど,とはなちゃんが付け足すと即座に…
回るでしょ!ここにいる人は!!
と応じるリーダーは流石というか1周回って恐怖すら感じます(笑)
それに対して違う感じになっちゃうからと制止して挨拶を続けるはなちゃん.
新しい挑戦にワクワクもしてるし,1本1本大事にしたいと語り1年かけてのツアー,何よりも無事に回るために健康第一で,と締めくくる.
アンコールは毎年年末に誕生日をお祝いしている尊先,大村孝佳さん提供の新曲「起死回生Forever」から.
初めて聞いたけど流石のギターフレーズでカッコよさと激しさがあって今のガチャピンにはハマる曲だなと.
最後はツアー完走に向けて皆で「WINNER」で締めくくり.
まとめ
昨年新メンバーが入り,新たな体制で新たなバンドとしてイチから全てを作り上げながらのツアーと異なり,1年かけて積み上げてきた現体制をしっかりと魅せることになる今回の47都道府県ツアー.
現体制Gacharic Spinの真価が問われるツアーでもあり,ツアーを通じての様々な出会いや経験によって更に進化していくツアーでもあるわけで,この先どんなライブが見れるのか楽しみに,無理ない程度にツアーに参戦していく所存です.
近場に来た時には一度見てみると今まで未経験のライブがそこにあるはずです!