Gacharic Spin

Gacharic Spin -Gold Dash-

金に向かって走って,つかみ取る.

新型コロナウィルスの影響で各種イベントの自粛要請が続く中で,延期なんて話も飛び交っている東京オリンピックですが,できることなら予定通りに開催してほしいところ.参加するアスリートの方々も,ここを目指してやってきているわけで延期ともなるとフィジカル的にもメンタル的にも調整が難しいでしょうし.

オリンピックと合わせて開催されるパラリンピック.そこで行われる各種競技,パラスポーツを応援するプロジェクトとして立ち上がったPara+にも参加しているガールズバンドGacharic Spin(ガチャピン)のアルバムGold Dashが3月11日にリリースされました.

今回のアルバムはPara+ Projectにも使われる曲が収録されたアルバムであり,昨年新体制としてスタートを切ったガチャピンの一発目のアルバムでもあります.我が家にも発売日に届いて,今日まで何度となく聞いているので感想含めて紹介方々書いていこうかと思います.

アルバムの印象

第5期Gacharic Spinの本領発揮,というのが率直な印象.これまで幾度かのメンバーチェンジとそれに伴うフォーメーションの変化を繰り返してきているガチャピン.その変遷がこちら.

  • 1期 :結成メンバー(ボーカル,ギター,ベース,ドラム)
  • 2期 :ギタリスト卒業に伴い,新ギタリスト加入
  • 2.5期:ボーカル脱退,キーボーディスト加入
  • 3期 :パフォーマー1号,2号加入(2013 Style)
  • 4期 :パフォーマー2号卒業,3号加入
  • 4.5期:パフォーマー3号卒業
  • 4.9期:パフォーマー1号卒業,マイクパフォーマー加入
  • 5期 :ドラマー加入,前任ドラマーがギターボーカルに転向

昨年に始動した第5期としての大きな変化は,2018年までおよそ6年続いていたパフォーマーが入ったスタイルを終わらせ,ある意味原点回帰ともいえるバンド感を前面に押し出した形となったこと.そして,始動以来ずっとドラムを叩いていたはなちゃんがギターボーカルに転向して,yuriさんが新ドラマーとして加入したこと.

自分も言うほど音楽に詳しいわけではないですが,それでもドラマーがギターボーカルに転向するバンドなんて聞いた記憶がないです.

そんな大規模な変革があった2019年は新体制をイチから作り上げる,というスタンスで全国ツアーを慣行.ツアーを進めながらバンドを作り上げていたこともあり,既存の曲を新たな体制でどう魅せるか,模索していた1年という印象でした.

もちろん既存の曲のリアレンジでも聞きごたえ十分なものもあったのですが,やっぱり今のメンバーに即して作り上げたものではないので,どこか違和感というか一抹の噛み合わなさを感じていたのも正直なところ.

そんな2019年,1年掛けての積み重ねを経て出来上がった今回のアルバム.ようやく現体制にしっくりくる曲とサウンドが揃ったという感じです.

今までのGacharic Spinにはなかった新機軸な曲,今までの流れを汲む曲,どちらも第5期Gacharic Spinだからこそできた曲であると思いますし,2013 Styleで生まれ,後にライブでの定番曲へと成長していった「爆弾娘」「ダンガンビート」といった曲たち同様,5期でのライブにおいては今回のアルバムの中の曲たちが新たな定番になる,そんな予感を覚えたのが聞いてみての率直な印象でした.

Gacharic Spinではない曲

今回のアルバムのひとつの特徴が,作曲がGacharic Spinではない曲が複数あること.

もちろんこれまでもチョッパーのベースの師匠であるIkuoさんによる「BROKEN LOVER」,日高央さんによるドラゴンボール超のEDにも起用された「Don’t Let Me Down」,やついいちろうさんとコラボした「うんうんうんちくん」など他の方が作曲された曲もあるにはあるのですが,1つのアルバムに複数入っているのは結構珍しいことかなと.

今回のアルバムの中では次の3曲が該当.

  • 起死回生Forever
  • 永久No mission
  • 超えてゆけ

「起死回生Forever」は神バンドのギタリストとしても有名な大村孝佳さんによる楽曲.大村さんの曲らしくイントロから聞いてるだけで弾くのとてつもなく大変だろうなという楽曲.その分もちろん言うまでもなくめちゃカッコよいです.

ガチャピンと大村さんはここ4,5年は,毎年大村さんの誕生日に対バンライブをする関係性で,ガチャピンが尊輩(尊敬する先輩)と称するなど何かと関係性があり,前々から楽曲提供してもらう話があって,今回ようやく実現に至ったとのこと.

ガチャピンのことをよく知る大村さんだからこそ,ガチャピンのよさも存分に引き出されている1曲.



「永久No mission」はライブでも何度も披露されており,アルバムリリースよりも先に耳には触れていたのですが,音源で改めて聞いてみても,今までのガチャピンとは一味違うテイスト.

アルバムのブックレットを見てその理由が判明.この曲もガチャピン自身による作曲ではなかったのですが,作曲されているのが海外の作家の方.それで今までと違う雰囲気を感じていたんだなと一人納得した次第.

「超えてゆけ」は昨年のツアーファイナルである中野サンプラザでのワンマンライブで披露された曲.こちらはTHE BACK HORNの菅波栄純さんによる楽曲.

聞けば一発でそれと分かる曲で菅波さんご本人もブログで” 「バックホーンみ」が強い “と仰っている程.

THE BACK HORN 公式ブログ
最近はずっと機材の説明書を読んでいます

個人的にはサビもそうなのですが,2番は特に”バックホーンみ”を感じる楽曲です.

音源より先にライブで何度も聞いている中での印象としては,熱い歌詞に熱いメロディ,そこに気持ちは人一倍熱いアンジーさんのボーカルがよくマッチしている,という感じです.どの曲もそうですが,この曲は特に音源よりも,ライブだからこその熱量が感じたい1曲.

3:04あたりからが「超えてゆけ」

その他の曲たち

上で紹介した曲以外はGacharic Spinの手による楽曲たち.

  • Gold Dash
  • the first star
  • ルラララ
  • 道化ism
  • rewind
  • Lux
  • FRUSTRATION
  • 逆境ヒーロー

この中でライブでも披露されていて,自分が既に聞いたことあったのが「the first star」「ルラララ」「逆境ヒーロー」の3曲.

「the first star」はライブと音源の印象が結構違っていて個人的に驚いた曲.イントロや間奏のギターが聞いてて心地よく,はなちゃんのボーカルも今までにないニュアンスの歌い方で,今回音源を聞いたことで次ライブで見るとまた印象変わるんだろうなという気がしています.

「ルラララ」はアルバム恒例?のTOMO-ZOボーカル曲ながら,今までとの違いはバラードである点.盲点を突かれた感じもしたのですが,よくよく考えてみるとそこまで違和感ある組み合わせではなかったりするかなと.

もちろんバラードは初めてではあるのですが,以前シングル「シャキシャキして!!」のカップリングに収録されていた「週末ファンタジー」のアコースティックver.でもボサノバ的な曲で落ち着いたボーカルを聴かせてくれていたので,激しい曲やポップな曲以外もアリなんだなというのは自明でした.

「逆境ヒーロー」昨年リリースの10周年を記念したベスト盤「ガチャっ10BEST」に収録されていたので今更語るまでもないのですが,よくよく考えるとはなちゃんがドラムでアンジーさんがボーカルというこの世に1曲しか存在しないレア曲と化しているのが面白いところ.



その他の楽曲に関しては流石のGacharic Spinらしさを随所に感じつつ,5期らしさを存分に感じる曲たちばかり.

特に5期としてメインボーカルであるはなちゃんとマイクパフォーマーであるアンジーさんの掛け合いが多く見受けられるのが特筆すべき点かなと.

これまでは,はなちゃんとオレオ様のツインボーカルで掛け合いというよりは各々が特徴を活かしてメインをとって,更に抜群のコーラスワークで楽曲に彩を添えていた,という感じ.

今回ははなちゃんのボーカルに対して,よい意味でぶつかっていくようなアンジーさんの掛け合いが5期ならではのバンド感,勢いを感じさせている印象.

その分昨年から言われていることですがオレオ様の声を耳にする機会が減っているのは残念なところではあります.もちろんライブでは曲によってはメインで歌うこともありますし,この先オレオ様ボーカルの曲も5期としての魅せ方でカムバックするとも思うので,その時に期待.

あと,先日のリリース記念のLINE LIVEを見て,「Lux」『ラックス』ではなく『ルークス』と読むことを知りちょっと驚いた自分がいたり.

ちょっとよい発音で『スーパーリッチ』の声と共にシャンプーが頭に浮かんだのは自分だけではないと信じたい(笑)

他の曲どれもライブで聞くと楽しめるもの,盛り上がるものばかりで,とにかく筆舌に尽くしがたいので,とりあえず聞いてください!としか言えないです.

パラスポーツ応援という意味で金メダルに向かって走っていく,そのアスリートの姿と自身のバンド活動を重ね合わせて,今回のアルバムに冠された「Gold Dash」という言葉.

勝手な解釈ではあるのですが,金メダル(Gold)に向かって走る(Dash)だけでなく,この手につかみ取ってやる!(奪取)という意味合いも含まれているのかな,と思っています.

アルバムを聞いて早くライブが見たい,という気持ちがふつふつと湧いてきているので,何よりも世間に早く平穏が戻ってくることを願うばかりです.

そしてその先にあるオリンピック,パラリンピックで多くのアスリートがその手に金メダルを奪取する姿をみたいものです.

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