またひとつ歴史のあるライブハウスがなくなってしまいますね…
3月の上旬に発表された渋谷RUIDO K2の閉店のお知らせ.
昨年池袋RUIDO K3と新宿RUIDO K4も閉店しており,都内に“RUIDO”の名前が付くライブハウスがなくなってしまうという事実は何とも寂しい限りです.
ガールズバンドGaharic Spin(ガチャピン)もRUIDO系列とは何かと縁が深いということもあり,急遽RUIDO K2でのライブ開催が決定しました.
しかも!
メンバー各々以前に組んでいたバンド時代からお世話になっていたということで,当時の曲もやるとの話.
これは行くしか!しかっ!
ということでチケットを申し込み,運よく当選したので行ってきましたよ,というブログでございます.
ライブ概要
今回のライブの概要です.
さよなら RUIDO K2 FINAL GIGS
「めっちゃお世話になったけどガチャはLIVE初じゃね?」
2021年4月18日(日) 渋谷RUIDO K2
1部 OPEN 14:30 / START 15:00
2部 OPEN 17:30 / START 18:00
チケット料金:
前売 ¥7,500 (税込) RUIDO K2プレミアムTシャツ付き(XL)
オールスタンディング
タイトルにある通り,実はガチャピン名義で単独でライブを行うのはバンドとして初.とはいえイベントやメンバーソロライブなどは何度かRUIDO K2にて開催されています.
2013/10/10(thu) FチョッパーKOGA 10周年記念LIVE
2013/11/10(sun) Delicious DVDを見よう会
2014/01/05(sun) ガチャレンジャー新年会
2015/06/28(sun) TOMO-ZOファンタジーツアー
ガチャピン結成来,初めてRUIDO K2でライブを行ったのが2013年.我らがリーダー,チョッパーの活動10周年を記念したライブ.
チョッパーの活動遍歴を楽曲と共に振り返る,という趣旨の下で平安,THE PINK☆PANDA,Gacharic SpinにDOLL$BOXXと,各バンドの曲がたくさんのゲストアーティストと共に演奏されました.
そんなライブのラストが10代(当時)のパフォーマーと歌って踊る「チュッ!夏パーティー」だったのだから,らしいといえばらしいイベントでしたね.
当時のライブレポがWebロックマガジンBEE∀STに掲載されています.
WebロックマガジンBEE∀ST:
【ピックアップ!】Gacharic SpinのFチョッパーKOGA、10年の集大成をここに!
その次に開催されたのがDVDを見よう会と新年会の2イベント.
DVDを見よう会は当時ガチャピンに関して他と一線を画す試みを多発していたディスクユニオン主催によるイベント.
DeliciousツアーファイナルのDVDリリースを記念して行われた上映会・・・ではなく,所謂フィルムコンサート的なノリのイベント.
何が特殊だったかというと,ガチャピンメンバーもお客さんに交じってフロアにいて一緒に盛り上がる,という今では(いろんな意味で)考えられない形態だったこと.
お客さんと共にライブハウス前に整列して,ドリンク代払って入場していく姿はシュールの一言でしたね(笑)
当時の様子の一旦がチョッパーのブログから垣間見えます.
もう一つのイベントであるガチャレンジャー新年会はFCイベントとして2014年に初開催.
今でもライブで盛り上がる定番曲のひとつ「ダンガンビート」が初披露されたのがこの時であり,物議を醸した各メンバーの公約発表がされたのもこの時.
その公約のひとつTOMO-ZOの「Twitterフォロワー7000人超えたらワンマンショーを行う」が達成されて開催されたのが翌年,2015年のTOMO-ZOワンマンとなるわけです.
TOMO-ZOワンマンの様子はメジャー1stアルバム『MUSIC BATTLER』初回限定盤 Type-Bに収録されているので興味ある(お供-ZO)方で見てない方は是非.
ライブレポ
今回のライブも新型コロナウイルス感染防止に関わる各種ガイドラインに沿って行われたので,当然通常キャパに対して動員数も限られていました.
RUIDO K2の通常キャパ200人に対して,約50人と1/4になっており,チケット入手は結構激戦だったと思われます.
私は運よく1部が当選したので昼過ぎに現地へ.
前述のRUIDO K2で開催されたライブやイベントにも参加していたので,建物沿いに整列する感じも何だか懐かしさがあって,これが最後かと思うと寂しさも覚えましたね.
結構慣れてきた感のある,検温と消毒と共に入場するとフロアには一定の間隔を空けて足形のシールがあるのみ.
今回のライブは椅子は置いていないオールスタンディングで,明確に立ち位置が区切ってあるわけではなかったので,ステージとの間隔を空けてある以外は,見覚えのあるライブハウスの風景でしたね.
時間になりSEとかはなく,バンドの音一発で早速ライブ幕開け.
今回はツアーとは違う特別編なのでLa’cryma ChristiのLEVINのサポートはなしで産休に入ったyuriさんを除いた5人でのライブ.
「Lux」でスタートし,簡単に挨拶を挟んで「rewind」と新しめの曲で攻める序盤.
「rewind」が終わり,チョッパーが勢いよくお立ち台に上がり,ベースを構える.
この流れといえば「赤裸ライアー」
・・・と思いきやチョッパーのスラップと他の音があからさまに噛み合ってない.
何かに気づきお立ち台をそそくさと降りて演奏を周囲に合わせるチョッパー,そして始まる「永久No mission」
気持ちが前のめり過ぎて曲順間違えたな・・・と思っていたら案の定その次が「赤裸ライアー」でした(笑)
序盤の演奏を終えてMCで,アンジーさん以外は過去にやっていたバンドで幾度となくお世話になっていたということでRUIDO K2の思い出を.
EU PHORIA時代は若い女子だからと舐められるのが嫌だったので必要以上にトゲトゲしていたというTOMO-ZO.
(その後のアイドル担当的な立ち位置はどうなんだ?と自虐的に突っ込んでましたが 笑)
その話にはTHE PINK☆PANDA時代に平行してグラビア活動もしていたチョッパーも同調.
アイドルがバンドやってるからあてぶりだの何だの,結構言われるのが悔しかったと.
一方で,アイドルバンド的な立ち位置で活動していた12.ヒトエに所属してたはなちゃんは,そういうバンドだったからあまり言われることは気にならなかったと振り返る.
そんなトークの後に事前予告通り,過去のバンドの曲をやるコーナーということで,まずはEU PHORIAの「Valentine Jealousy」と12.ヒトエの「レントゲン」を演奏.
続くMCではチョッパーがRUIDO K2はバンドでライブすることの全てを学んだ場所,と振り返る.
ライブを始めた当初は,『何が分からないかも分からない』状態でスタートして,そこからライブをやらせてもらう中で,成長していったそう.
何せバンド名がTHE PINK☆PANDAとなってからの初ライブも,初ワンマンライブもRUIDO K2で開催されていて,その後も自身の生誕ライブ等々たくさんここのステージに立っていますからね.
そんなTHE PINK☆PANDAと平行して,はなちゃんも一緒に活動していたのがあのコスプレメタルバンド(笑)として一世を風靡?した平安.
オレオ様曰く
時代がもう少し後なら売れてた
というバンド.
確かにアイドル×バンド的なスタイルが流行り始めたのが2010年代前半だったような気もするので,2006年に活動を終えた平安は時代を先取りしすぎていたのかもしれないですね・・・
実際RUIDO K2が会場であった若手バンドのコンテストTEENS’ MUSIC FESTIVALで渋谷地区の代表として勝ち上がった実績があり,街中でも他のバンドではなく『平安の方ですよね?』と声をかけられていたらしいので,当時から一定の評価はされていた模様.
とはいえ,オレオ様はついでに『今やるのはもう手遅れ』と付け加えてましたが(笑)
そんな?実績のある平安の「やっちゃって きめちゃって!!」とTHE PINK☆PANDAの「PANDA」の2曲を披露.
個人的には久々に聞けるTHE PINK☆PANDAの曲がこの日の最大の目当てだったので,ここがこの日のライブのピークだったかもしれません(大げさ).
結局各バンド1曲ずつだったので,願わくばもう少し聞きたかったところですが,それは贅沢というもの.
言い出せば,「Dog Star」,「僕たちの卒業」,「Fly up!」,「Be smile」,「カナリヤ」,「My Little Escape」,音源化されていない「バニラバ」等々枚挙に暇がないくらい聞きたい曲ありますけどねw
懐かしブロックが終わって再びガチャピン曲に.
タイトル未定の新曲,「TAMASHII」,「ハンティングサマー」と続けて,ぬるっとTOMO-ZOのMCコーナーへ.
久々のオールスタンディングであり,座り込むわけにもいかないのでウェーブ的なものを即興でお願いしつつのビームは(とても)微妙な結果に.
『2部は拍手がいい』とチョッパーが即提案し,素直にTOMO-ZOが受け入れるというステージ上での反省会を経て,TOMO-ZO自身の思い出話に.
バンドを始めたきっかけが10代女子バンドとして人気を博したwhiteberryだそうで,初めてコピーしたのもwhiteberryの曲.
そんなバンドのボーカルである前田由紀さんがチョッパー10周年記念ライブの時にゲストボーカルとして参加しており,その時に直接話をできたのがRUIDOでの一番の思い出と語る.
自身のバンド活動の記憶と共に,自分の原点の想いも振り返ることができる場所がこのRUIDOとのこと.
終盤は久々な気がする「週末ファンタジー」から,ここで初披露された曲である「ダンガンビート」,「Redline」,「超えてゆけ」と続けて「シャキシャキして!!」で締めくくり.
最後はメンバーの挨拶と共にRUIDOに向けて会場みんなで拍手をしてライブに幕.
今後のライブ
再開したツアーを含めて現在次のライブが決定しています.
2021/04/29(thu) 日比谷野外大音楽堂 SHOW-YA PRODUCE『NAONのYAON 2021』(配信のみ)
2021/05/08(sat) 甲府CONVICTION 「ROCKET SPIRITS」Restart!! 念願の10/47
2021/05/15(sat) 神奈川 Thunder Snake Atsugi 「ROCKET SPIRITS」Restart!! 念願の11/47
2021/06/13(sun) 札幌cube garden 「ROCKET SPIRITS」Restart!! 念願の12/47
2021/06/20(sun) 東京 EX THEATER ROPPONGI LIVE 2021「 Dear_____ 」
ロケスピツアーが3本決定しており,既に甲府と神奈川はSOLD OUTしています.
通常キャパに対して動員数を絞っているので今後しばらくは関東圏などのある程度集客が見込める会場ではチケット争奪戦になるのかなとは思いますが,何よりもまずはライブが定期的に開催できる状況であるだけでもありがたいところ.
とは言え三度の緊急事態宣言発令など予断を許さない状況が続いているので,どうなるか先行き不透明ですが.
ライブが開催されるのであれば各々の判断の下,最大限の感染防止対策を行い参加して,どうにか活動の歩みが止まらないようにできればなと思う限りです.
ではでは.