Gacharic Spin

Now or Never!! ガチャピン7か月ぶりのライブ行ってきた!

やっと…やっと…

あっという間でもあり,長くもあった7ヶ月.

久しぶりに行ったライブハウスにあったのは懐かしくも,新しくもある光景でした.

ただ,確実に言えるのは迷わず行ってよかった,の一言に尽きます.

ということで,9月22日に開催されたガールズバンドGacharic Spin(ガチャピン)の有観客でのワンマンライブに行ってきました!

スポーツなどの興行でも徐々に観客の人数制限が緩和される中,まだまだ風当たりが厳しいながらも,手探りで動き始めているライブハウス.

そこに行くことも迷いが生じるようなご時世で,まだまだ完全復活!とは手放しでは言えないながらも,お客さんと共に一歩を踏み出したガチャピンのライブについての感想です.

ライブ概要

今回開催されたライブの概要です.

Gacharic Spin LIVE 2020
Now or never!!~生ライブやります!心の距離は密でね~

名古屋Electric Lady Land
2020年9月22日(火)
 1st STAGE  開場14:30 / 開演15:00
 2nd STAGE 開場17:30 / 開演18:00
 プレミアムチケット ¥11,000(税込/ドリンク代別)
  [20枚限定・整理番号 1番〜20番/お土産付き]
 通常チケット前売 ¥5,280(税込/ドリンク代別)

ガチャピンは都内で活動するバンドですが,コロナ後最初のライブ場所に選んだのが名古屋のElectric Lady Land

同建物の3階にあるell.FITSALLがバンド結成後に最初のライブをやった場所であり,合わせて全活動のうち1割近いライブを開催しているホームであるこの地を選んだのは必然でしょうね.

各種ガイドラインに沿っての開催のため収容人数も当然絞っており,2部制での開催となり,チケット価格も当然上がっていますが,これでも安いくらいです.

ライブ開催告知直後に書いたこちらのブログにチケット料金などを含めて整理しています.

当然ながらチケットは1部2部共にソールドアウトして当日を迎えました.

ライブレポ

ライブ開始前

ライブ当日,密を避けるためにグッズ販売は先行物販の形式で昼の12時から行うことがアナウンスされていました.

特段グッズの内容については告知なかったものの,今回の単発ライブのためにグッズ作ることもないだろうと思いつつ,一応確認するため先行物販へ.

直近にTOMO-ZOの誕生日があったということで,記念色紙やフォトが並んでいましたね.それ以外はいつものグッズ販売と同じラインナップ.

元々今年は47都道府県ツアーを開催する予定で,当然ツアーTシャツも相応の量を用意していたものの,ツアーは3本目まで行って白紙に.

後にライブのMCで物販担当のTOMO-ZOが語っていましたが,Tシャツが当然ながらたくさんあるので,この日はTシャツ含めて5000円以上購入するとメンバーもPV撮影時に使っていたのと同柄のタトゥーシールが貰える,という特典も.

物販前には消毒液が置いてあり,物販ブース前に透明ビニールシート,更に電子決済(paypay)対応と,物販スタイルも感染防止対策万全,という感じでしたね.

自分は2部のチケットを持っていたので一時退散,1部が終わる頃合いを見計らって会場前に.

通常キャパは600人程なので,普段の入場待機は会場前に人が溢れる程ですが,この日は各部の観客は70人と普段の1割強.

普通に会場前に収まる人数ですが,それでも密を避けるために20人ごとに待機スペースを区切って,各待機スペースもかなり間隔を空ける徹底ぶり.

待機していると1部見終わって出てきた人達の中に見知った顔も多数.ライブがなければ当然顔を合わせることもないので久しぶりの再会.

過去のツアー中などは,時にはほぼ毎週顔を合わせるような頻度で,1か月空くと”久しぶり”という時間軸で生きていたので,7ヶ月も空くことなどまずない.

だけども特段違和感なく普通に会話できるのだから気の置けない仲間って感じですね.その面々が口を揃えて1部のライブにポジティブな感想を語っていたので,否が応でも膨らむ期待.

そうこうしているうちに開場時間になり入場開始.

待機場所から会場入口に向かう時にチケット確認⇒入口前で検温⇒入口で自分でチケットもぎったのを箱に投入⇒受付でドリンク代払って入場,という流れ.

当然これまでのライブより人手も手間もかかっているのだけど,チケットもぎりもセルフというあたり徹底して不要な接触さける対策してるな,という感じです.

今回は座席ありながら自由席というスタイルだったので入場後,並んだイスの中で空いているところを探して着席(当然下手).

今回は70席で,ざっと見渡した感じはこんな座席配置でした.
(記憶と雰囲気で描いているので多少実際と異なると思います)

前後左右に必要な間隔開けてあるのでゆったり見る分には快適な配置ではありますが,これまで見慣れたライブハウスのフロアと比べるとやっぱり寂しい雰囲気ではありましたね.

ライブ本編について

前説

開演時間の少し前にステージ前のスクリーン脇からチョッパーが登場.

自ら『愛知出身の古賀美智子』と本名を名乗りつつ前説として,メンバーがヲタクに扮しての実演による注意喚起映像を使いながら注意事項を説明する,との話.

この日のルールは,声出し,席移動,タオル回しは禁止.立ち上がっての観賞,手を上げる,手拍子は可という感じでした.

メンバーがうっかり『もっと声出していけますか?』と煽ったりする恐れがあるけどスルーして,とかも事前説明に入れるあたりがガチャピン(笑)
(その説明動画のTOMO-ZOがカミカミでもそのまま使うのもガチャピン)

そして何より力強く説明された注意事項が…

直帰


ライブ後に感想を共有するのに打ち上げ行ったりしたい気持ちは分かるが,今回ばかりはとにかく終わったら直帰して,とのお願い.

例えライブで万全の対策をしていても,帰路に立ち寄った場所で万一感染してしまっても,感染場所が特定できるわけではないので,遡ってライブハウスにも影響が及ぶことは当然考えられるので,極力リスクを下げるためには直帰も止む無しと思いますね.

本編

前説が終わりほどなくしてSEが流れ,メンバー登場.

1曲目「the first star」

イントロのオレオ様の鍵盤の1音目.

それが耳に,体に届いた瞬間の鳥肌が立つ感覚.

『あぁ…ライブハウスに帰ってきたんだな』

CD音源,DVDやBlu-ray映像,ライブ配信,どれとも違う「生」の「ライブハウス」での「音」

やっぱりこれはこの場所にしかないし,この場所でなければ生まれないもの.

動いているガチャピンメンバーはライブの配信で見ていたけど,自分の眼前にある,少し前までは当たり前であった光景が,なんだか懐かしく感じましたね.

2曲目「Stay gold…」の盛り上がりも,こんな感じだったな…と少し空間の広がったフロアを見ながら噛みしめてました.

最初のMCでこちらは声を出せないのでクラップで応じているのですが,

もっといける気がする…
できるけど内に秘めてるものがある気がする…

もっと盛大なクラップを求める発言.

初っ端から欲しがるはなちゃん.楽しそうで何より.

続くブロックは「永久No mission」「JUICY BEATS」「道化ism」と3曲続けて.

「JUICY BEATS」は代名詞の光る手袋使ったパフォーマンスがない形に.今の状況下でフロア側の我々が自由に身動き取れないこともあって一時的に止めたのか,使わない方向に舵を切ったのか…

ここで換気タイムを兼ねてアコースティックコーナー(所謂アコピン)に転換.

yuriさんがカホンを叩く形でのアコースティックは今回が初.昨年大阪でやったアコースティックではギター叩いてましたからね…

アコースティックアレンジで披露されたのが「超えてゆけ」「ハンティングサマー」という意外?な2曲.

「超えてゆけ」にちなんで最近なんか超えたことはないかと無茶ブリされたオレオ様,考えて出した答えが…

肌がマシュマロを超えた

遠征先でも枕にガーゼタオルを敷く程に敏感肌なオレオ様.

自粛期間中に肌に合う化粧品類を探すべく,あれこれ取り寄せして試し,大量にあるので体とかにも使っていたところ,肌のコンディションがマシュマロを超えた,とのこと.

それでいて

宝の持ち腐れだけど…

とボヤいていたのが切ないですが…

アコースティックが終わり再びバンドセットに.

「幸せのサイン」「LosT AngeL」「赤裸ライアー」とアツい曲が続いた後半戦の立ち上がり.

「幸せのサイン」は過去ライブでは1度しかやっていないので(配信除いて),かなりレアな選曲.

「赤裸ライアー」も,こちらがタオル回し禁止ということもあるのだろうけど,間奏での獅子毛回しのパフォーマンスがなくなってましたね.

ここで年を重ねようが,コロナ禍にあろうが,ブレずにやってきたTOMO-ZOのお喋りコーナー

こちら側が喋れないので,自分も喋らず得意のテレパシーでコミュニケーションを図ると言い出すTOMO-ZOさん(7億14歳設定).

繰り出したのは“オレオ様が1日2回ポテチを食べる”というジェスチャー(笑)

テレパシーでもなんでもなく,更に微妙なジェスチャーに巻き込まれ複雑な表情のオレオ様.

続くビームの件にそれを先にやってよとご立腹でした.

声が出せないので謎に拍手しながらビームを受ける(着席する)我々.

メンバー紹介ではライブに先立ち抗原検査を受けてに行った時のエピソードが.

採血する時に平気だったのがチョッパーとTOMO-ZO.

少し怖がりながらも大丈夫だったのがアンジーさんとyuriさん.

一番ビビッていたのがはなちゃんとオレオ様というのを(若干悪意のある)モノマネ付きで暴露していました(笑)

そんなお喋りコーナーの後は,初の撮影タイムが設けられました.メンバーが楽器を鳴らしている間のみ,写真撮影がOKという試み.

アーティストによっては1曲限定で撮影可とすることもあったり,そうやってファンが撮った写真や映像がSNSを介して広がることで,アーティストを知るきっかけになったりもするので,やって損はないかなと個人的には思います.

ライブハウスの照明で会場の後方からスマホのカメラなので画質はまぁこんなものかという感じですが,久々のライブの記念になりましたしね.

終盤は「FRUSTRATION」から始まり,「逆境ヒーロー」「Redline」,最後に「Lux」で締める流れ.

「FRUSTRATION」「Lux」もアルバムリリース後,初めてライブで聞いたものの,配信含めて何度か目に,耳にしていたので,意外と初めて感を感じなかったので不思議.

これで終わるかと思いきや,こちらが声出せないのに会場内に響く『アンコール』の声.

退場しながらオレオ様がセルフでアンコール(笑)

アンコールで披露されたのは今年リリースのアルバムの表題曲「Gold Dash」とこの日に向けて制作された新曲(タイトル不明).


新曲前のMCではなちゃんが自粛が始まった当初は,バンドが続けられるのか,この状況がずっと続くのか,不安に駆られることが多かったと語っていました.

そんな不安を乗り越えて,今目の前にあることに全力で取り組む,そうやってたどり着いたこの日のライブ.

アンジーさんもMCで今春高校を卒業して,ガチャピンメンバーとしてこれから,というタイミングで活動自粛せざるを得ない状況にへこんだとも言っていました.

こちらの想像の何倍もあったであろう不安と葛藤.それらを乗り越えてなお前を向いて,ポジティブな歌を,演奏を,パフォーマンスを,ステージで繰り広げるガチャピンの姿を新曲と共にしっかりと噛みしめてライブは終わりました.

その他雑感

細かいところはさておき,久々の,それもある程度の制約がある中でのライブを通して感じたのは,今こそが5期Gacharic Spinとしての真価が発揮できる時であり,そうなるような状況にあるのだろうな,ということ.

2012年に訪れたボーカル不在のピンチを乗り越えた2013年以降,武器として磨き上げたバンド+パフォーマーによる,みんなで歌って踊って盛り上がる2013 Style.それを一度リセットして2019年から歩き出した第5期としてのガチャピン.

どちらかといえば2013 Style以前のロックバンド然としたスタイルに近い,よりロックバンドとしてのパラメーターを研ぎ澄ませていくような熱量あるライブスタイルという印象があります.

これまでのようにみんなで楽しく踊る,というよりはメンバーが生み出す熱量とそれに呼応するフロア側の熱量のぶつかり合い.

もちろんそこには,ステージ上のメンバーが醸し出す”楽しさ”と,それが伝播したフロア側の我々から滲み出す”楽しさ”の掛け合いもありますが,以前よりライブの激しさ,熱さが増しているのは事実だと思います.

人によって好みは分かれるでしょうが,5期としてのスタイルの方がコロナ禍の今,フロアであまり動き回ることができないライブ様式の中で,より力を発揮できるのかなと.

これまで全方位に向けて平均をゆうに超える力を発揮してきていた人達が,バンドであることに集中することで魅せるパフォーマンスが凄まじいのは言及するまでもないことで.

この日のライブも,自粛期間含めて,来るべき時に備えて各々が己を磨いていたんだなということが如実に分かる歌が,演奏が,パフォーマンスがそこにありました.

以前のスタイルに懐かしさを覚えるときもありますが,世の状況が変わった今,昨年新たに始めた第5期ガチャピンというバンドがいよいよ真価を発揮するときなのではないかと思います.

幾度もピンチを糧にチャンスを自身の力で生み出してきたバンド.今回も今だからできることで,ガチャピンにしかできないエンターテイメントをこれからも見せてくれるはず.

今後のライブ

このライブの翌日に開催された配信ライブ内で告知されましたが,ガチャピンの結成記念日である10月8日に,再び配信ライブが行われることが決まりました.

Gacharic Spin ONLINE LIVE 2020
「Gacha Chronicles 2009-2020〜縁と縁で繋ぐ今~」


日時     :10月08日(木)  19:00 START
アーカイブ配信:生配信終了後〜 10月11日(日)23:59
配信メディア :ローチケLIVE STREAMING
視聴チケット :¥3,500 (税込) [通常]
        ¥4,500 (税込) [ライブ写真データ付き]
視聴チケット販売:2020年9月30日(水) 12:00〜 10月11日(日) 20:00

しばらくは配信をメインとしつつ,タイミングを見て万全の対策の下で有観客ライブをやりつつ様子を見る感じになるのかなと思います.

今回実際に参加してみて,今の状況下でライブハウスでライブを行う難しさも感じましたが,同時に万全の対策を行っていれば,有観客でのライブは可能であるということも体感しました.

今回のライブも決められたルールに従い,トラブルも何もなくライブが行われ,制限がある中でも,出てくる感想は楽しかった,来てよかった,とポジティブなものが並んでいました.それが何よりの証拠.

様々な制限がある中で今までの光景が戻ってくるのは,まだまだ先になるのは間違いないと思います.

その光景が戻ってくれば最高なのは確実なので,それまではゲームの縛りプレイよろしく,今の環境下で出来ることを最大限楽しむのみ.

声が出せなくても,動き回れなくても,ライブはやっぱり楽しいよ.

それを改めて強く感じたライブでした.

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